肝炎法案が衆院を通過

2009年11月26日

【公明新聞掲載記事】

薬害肝炎全国原告団代表の山口美智子さん
両院議員団会議で公明党に笑顔で感謝を述べる薬害肝炎全国原告団の山口代表(中央)ら
 =26日 国会内

 すべての肝炎患者の救済を目的とした議員立法の肝炎対策基本法案が、26日の衆院厚生労働委員会に委員長提案で提出され、全会一致で可決、同日の衆院本会議でも全会一致で可決され衆院を通過した。民主、自民、公明の与野党3党は、同日午後の参院国会対策委員長会談で、同法案を30日の参院本会議で成立させることで合意した。
 同法案は公明党が自民党とともに与党時代に提出した法案が基になっており、肝炎患者の経済的負担の軽減や予防の推進、医療機関の整備など、国や自治体に患者支援の拡充を求めることなどが柱。両党は衆院選後の今月10日、民主党に先んじて法案を提出していた。
 焦点となっていた「国の責任」についても前文で、特定血液製剤にC型肝炎ウイルスが混入していたことで発生した薬害肝炎事件や、集団予防接種での注射器の連続使用が原因でB型肝炎ウイルスの感染が拡大したことに言及。被害を防止できなかったことに対する国の責任を明記している。さらに従来の法案にはなかった肝炎から進行した肝がん、肝硬変についても、必要な支援を行うことも盛り込んだ。施行日は来年1月1日。
 肝炎対策について公明党は、2008年4月に始まった治療費助成制度や、同年1月に成立した薬害肝炎救済法の制定をリードしてきた。
 衆院本会議に先立ち、薬害肝炎全国原告団の山口美智子代表は、国会内で行われた公明党の両院議員団会議であいさつし、同法案の衆院通過について、これまでの公明党の尽力に感謝の意を表明した。これに対し山口那津男代表は、「また力を合わせて頑張りましょう」と述べた。

 公明党はずっと 見守ってくれた
  薬害肝炎全国原告団代表 山口美智子さんが喜びの声
 26日の公明党両院議員団会議での、薬害肝炎全国原告団・山口美智子代表のあいさつ(要旨)は次の通り。

 公明党の方々の尽力で、昨年1月に薬害肝炎救済法が成立し、その後も(公明党は)私たちを見放すことなく、ずっと見守っていただきました。
 9月15日の集会で山口那津男代表は、「党派の壁を越えて、命の問題に取り組まないといけない」と述べられました。私には「党派の壁を越える」との言葉が胸に刻まれました。
 山口代表の退室後、私は民主党の議員に対し、率直に「壁はあるのですか」と聞きました。すると「壁は薄くない」との本音が。私たちは実態が分かり、一層、頑張ろうとの気持ちになりました。
 基本法の民主案が出ない中、今月10日、いち早く公明党が自民党とともに法案を提出。両党との懇談に向かい、部屋を開けた時に斉藤鉄夫政務調査会長、赤松正雄、古屋範子両議員の顔が見えました。ぐっと胸に迫るものがあって、救済法の時、公明党の皆さんが一生懸命だった様子、和解が暗礁に乗り上げた時に話を聞いていただいた時の様子が思い浮かびました。
 自公案の提出をきっかけに、動かなかった与党案もやっと(委員長提案として)まとまり、きょうが来たのだと思います。本当にありがとうございました。

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