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参院選勝利めざして 党幹部座談会1

「全議員が候補者」の自覚で戦う
勢いつけ、徹底して党勢を拡大

 2010年が幕開けし、夏の参院選に向け公明党は年頭から、全議員が街頭演説など党勢拡大の活動を精力的に展開している。政治決戦勝利への取り組みや、山積する政治課題への対応などについて、党幹部が語り合った。

 山口那津男代表 政治決戦の年が幕開けした。夏の参院選は政権交代して初の国政選挙。日本政治の大きな分岐点になる。公明党としては与党から野党になって初めての参院選。文字通り、党の命運をかけた選挙だ。

 井上義久幹事長 半年あまりの短期決戦だから、スタートダッシュが大事だ。公明党の地方議員、国会議員は年頭から新春あいさつや街頭演説に勢いよく飛び出した。この勢いを選挙戦につなげていきたい。

 漆原良夫国会対策委員長 私も年頭から街頭に立って訴えさせていただいた。1月から3月までが勝負。3カ月で徹底して党勢を拡大していく。4月に入れば選挙まで一瀉千里だ。

 斉藤鉄夫政務調査会長 山口新体制がスタートした昨年9月以降の統一外地方選挙の結果にも党の勢いがはっきり出ている。80議会で136人が全員当選。しかも、比較可能な62議会のうち40議会で得票を増やし、うち31議会で過去最高票を獲得した。

 山口 参院選の目標は、東京・大阪の2選挙区完勝と比例区8議席以上の獲得だ。候補、家族が死に物狂いで戦うのは当然だが、それにとどまらず、「全議員が候補者」との自覚で戦い抜き、地域に「公明党」の旗を翻していこう。

若さと実力兼備の布陣

 谷あい正明青年委員長 公明党の参院選予定候補の平均年齢は45歳。公認発表された自民、共産両党より若く、「若さみなぎる実力派ぞろいの布陣」と評価も高い。

 松あきら女性委員長(副代表) 東京選挙区の竹谷とし子さん(40)は公認会計士。発展途上国の支援プロジェクトにも携わった経験を持つ即戦力の新人です。竹谷さんのポスターも多くの方から「新しい感覚がいいですね」と好評です。

 斉藤 大阪選挙区の石川ひろたか氏(36)は外務事務官として、イラクの人道復興支援やレバノン危機の即時停戦に尽力。次代を切り開く力を持った期待の新人候補だ。公認以来、「伝統の大阪の議席を守り抜く」と毎朝、街頭でアピールしていると聞く。

 松 比例区は、候補者名ではなく「公明党」で戦うのかと、よく質問を受けます。

 井上 党名と候補者名とを選ぶことができる選挙制度の利点を最大限に生かして、今回は特に公明党の理念や主張を明確に打ち出し、「公明党」を前面に掲げて戦っていく。

 漆原 参院選でも、民主、自民の2大政党を選択する流れは弱まらないと考えた方がいい。その意味では、「公明党」が“候補者”として、民主、自民の“両候補”を上回る魅力、存在感を示さないと勝てない。

 井上 東京選挙区(定数5)と大阪選挙区(定数3)も油断大敵だ。民主は東京で3人、大阪で2人の候補擁立も検討している。

 山口 それにしても、この3カ月半の鳩山政権の実態は本当にひどい。国民生活は混乱。日本経済は停滞。外交は不安定になった。

 斉藤 来年度予算案も、成長戦略なし、生活実感なし、財源なしの三拍子そろった「先行き不安予算」だ。

 松 年初めに会った経営者の方も言っていました。「経済無策の民主党政権を何とかしないと、日本は沈没する。危機を救えるのは公明党しかない」と。

 谷あい 青年委員会が昨年行った雇用の緊急総点検でも、若者の就職難は危機的な状況だ。6年前の「就職氷河期」の再来とも言われている。鳩山政権が何も手を打ってこなかったことが、雇用危機を深刻化させている。

現場に近い公明党の出番

 漆原 今こそ、「現場に一番近い」公明党の出番だ。民主党は参院選で何が何でも単独過半数を取りにくる。衆院では過半数を大きく上回るが、参院は単独過半数にあと7議席足りないからだ。

 松 参院でも過半数を制するようなことになれば、昨年の臨時国会で行った強行運営に拍車がかかる恐れもあります。強行採決された日本郵政株式売却凍結法の審議時間は、衆参合わせてたった4時間ですよ。

 山口 公明党が、日本政治に確かな見識と政策を提示していくためにも参院選は絶対に負けられない。今月中旬召集と見られる通常国会で、政権の問題点をただす堂々の論戦を展開し、参院選勝利の突破口を開いていきたい。

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