定数削減は制度改革で
与野党は15日、国会内で、衆院選挙制度に関する各党協議会(樽床伸二座長=民主党)を開き、樽床座長が小選挙区の「0増5減」と比例代表定数の80削減に加え、現行の小選挙区比例代表並立制に一部連用制を導入するとした「私案」を提示した。
公明党から東順治副代表(党政治改革本部長)、斉藤鉄夫幹事長代行が出席した。
樽床座長案では「次期総選挙に限った緊急措置」として、「1票の格差」是正のため小選挙区を「0増5減」し、比例定数を80削る案を提示。制度改革に関しては「現行の並立制をベース」に補正措置を行うとし、「一部を連用制とするなどの意見もある」との考えを示した。
各党からは「(比例80削減は)とんでもない話だ」「(制度改革、定数削減、格差是正の)3件同時決着の文言がない」「私案(の制度)は複雑すぎる」などの異論が相次いだ。
席上、東副代表は比例80削減案について「絶対に看過できない。協議会で比例定数について1回も議論になっておらず、民主党の主張を『私案』という形で出すのも違和感を感じる」と述べ、定数削減は制度改革の中で実現すべきと強調。
一部連用制を取り入れる案に対しては「現行の並立制をベースにしており、断じて認めるわけにはいかない。われわれが主張している『連用制』とはまったく違う」と述べた。
協議会は16日も開かれ再協議する。
【公明新聞より転載】